お客さまの声・体験記

  • 恐怖と不安 安堵と希望
    (30代/女性/T様)

T様は母子家庭。家庭の事情と契約時の収入の不安から、弟様を契約者として、賃貸住宅へ転居しました。
心機一転、育ちざかりの男児を2人抱え、苦しいながらも、子供の笑顔に支えられながら生活をしておりましたが、その反面、母子家庭のため、色々な事を一人でこなさなければなりません。

時には、子供の怪我や病気の対応の為、急に休むことも多く、元々勤めていた会社も辞めざるを得なくなり、いつしか、まともな就業ができない状況となってしまいました。
結果、日々を食いつなぐことは出来ても、家賃の支払いが滞り始めます。『家賃は支払わなければならない。しかし、支払う術がない』と、日々不安にすごし、日本賃貸保証からの電話や、訪問、置き手紙に怯え、「怒られる!追い出される!」という恐怖から一切の連絡を拒絶。自らの状況を改善できぬまま、あわや、訴訟で強制明渡という状況まで追い込まれてしまいました。

一方、全く連絡がつかず、現在の状況が緊急を要する事態である事をT様の弟様に相談していた担当が提案しました。「今日はTさんは休日の筈です。これから一緒に、T様のご自宅へ行きましょう!」と。
弟様は快くお引き受け下さり、T様宅へ。

T様宅へは弟様に先に訪問頂き、遅れて担当が訪問。T様と初めて面談する事が出来ました。
目を合わせないT様、手も震えていました。構わず、担当が声をかけます。

「辛かったですよね。大丈夫です。私たちは、T様達を守る為の会社です。しっかりと相談して、一番いい方法を考えましょう。」

T様は顔をあげ、びっくりした顔でこちらを見ました。T様はずっと勘違いしていたのです。「保証会社は取り立て屋だ。 きっと罵声を浴びせるに違いない。 怒鳴られるに違いない。 会ったら終わりだ。追い出されてしまう。ここから追い出されたら子供たちは・・・」と。

T様と弟様を交え、その場で相談を始めた担当は、先ず、一通りの行政支援の状況と、未だ手続きが終わっていない支援の手続き方法をT様へお伝えしました。そして、このままの状況であれば、強制的な明け渡しになってしまう事、お子様たちの精神的負担など、様々な不安を伝え、最悪の事態にならない様に、協力いただく様に諭しました。

それを受け、T様は「本当に申し訳なかった。もっと早くに相談していればよかった。」と謝罪され、涙を浮かべつつも、何処か安堵したような表情でした。「転居されるか、ご家族から一度援助を受けるか、ご相談のうえ、連絡をください。」そう伝え、その場を引き取る担当。

翌日、T様より、「転居します。」と決心の言葉をお伝え頂きました。

そして、引越し日の当日。
不動産会社の立会いの下、汚損や、破損部分の計測、鍵の引き渡しが完了し、精算方法の相談を終え、不動産会社が去った後、担当が次のコンサルティングに向かおうとしたとき、T様に呼び止められました。T様は、引っ越し作業を手伝って頂いたご友人のK様と共に、感謝の言葉を紡いで下さりました。

「保証会社は、インターネットで見る限り、ひどい取り立て方法を行う。と目にし、相談も行えませんでした。ですが、日本賃貸保証は、自分達の都合で今すぐ支払え。とは言いませんでした。手紙も読み返すと全て、『相談してください』という内容で、私たちの事を第一に考えてくださりました。子供たちは、ただの引っ越しと思っていますし、近隣に住んでいる子供と同じ学校の友達も不審がることは無いでしょう。万一、強制的に追い出されていたら、いじめに発展したかもしれません。修繕費も交渉してくれて、私たちの立場で話して頂いて本当に感謝しかありません。日本賃貸保証で良かった。」と。

その後、T様一家は無事にお引越しを終え、担当へ1本の電話を下さりました。

相談した日から不安が消えた事。
前向きになれた事。
子供が元気すぎて大変な事。
仕事が見つかったこと。
そんな報告のお電話でした。

ご報告のお礼と共に受話器をおき、一つの家庭を救えた。そう感じた事案でした。